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      秋の三浦半島ウォーク2002・第1弾
南の岩、その先にある大絶景〜三浦・海の道ウォーク【後編】
     
南の岩、その先にある大絶景〜三浦・海の道ウォーク【後編】

◇このツアーの詳細地図はこちら→三浦・海の道ウォークマップ
【前編】フナムシバトル開始!〜つるぎ崎への道
灯台への道に立ちふさがったのはフナムシの集団!覚悟を決めて、いざ一歩
【中編】南の荒波と岩の芸術〜江奈湾への道
つるぎ崎から江奈湾にかけてのダイナミックな自然を満喫!
【後編】鳥のオアシスと絶景クライマックス!〜盗人狩への道
毘沙門を越えて、いよいよ最後の絶景盗人狩、そしてついにゴール!

鳥のオアシスと絶景クライマックス!〜盗人狩への道
干潟の奥 エナビレッジからはしばらく県道沿いに歩くことになる。
ゴツゴツした岩場に慣れていると、コンクリートの道が歩きやすいこと。
平日の昼下がり、車通りもあまりない道を、のんびり水を飲みながらたらたら歩くのは気持ちがいい。
15分ほど歩くと、江奈湾の干潟に到達した。
いつもは車でサーっと通過してしまう場所だが、こうやって歩きながらゆっくり見てみるとやはりいい。
干潟の中では何羽かの鳥が時を過ごしていたしおそらく水の中ではヤドカリとかカニとかがゆったりと過ごしているのかもしれない。
ここは動物たちの場所。
人間は、ただただじっと見守っているだけだ。
鳥も一休み

水辺で餌探し 江奈湾の干潟

この先を下っていく 江奈湾の干潟を過ぎると、ここからの道が要注意だ。
この先に、毘沙門トンネルという新しいバイパストンネルができてしまったのだ。
ウォークはこのトンネルを通らずに、右にある旧道の坂道を上って行かなければいけない。
この坂が結構きついが、ちょうど上りきったところにまた例の看板があり、そこを左に折れ、農道を通ってまた海に向かうのだ。
5分ほど歩くと、坂道になり、その途中にあるのが白浜毘沙門天だ。
今から600年ほど前に建てられた、三浦七福神の一つ。
お正月には行基の作ったといわれる毘沙門天が公開され、たくさんの参詣客があるという。
知恵と武勇の守り神だ。
白浜毘沙門天
ワクワクする下り坂 毘沙門天を過ぎるとだんだん海の音がしてくる。
高い木の間に一本の道が通り、そしてその向こう側には青い海。
何だかワクワクする下り坂だ。
思わず早足になってしまう。
降りきると、そこは毘沙門の海だ。
ここから毘沙門湾を通って行く道は足場も悪く、あまり人の行かないところだが、それだけ自然が手付かずで残る場所だ。
坂を下りて左側には、何台ものRV車がとまっていて、釣りやバーベキューをしている人がたくさんいた。
そのそばにはゴミが散乱・・・。
海を楽しむなら海を汚さない。
この基本を守らないと、海に来る資格はない。
そんな光景を横目に右側に歩を進めると、海辺にはヤマユリが咲いていた。
ユリが咲く海辺
白い砂のビーチ ずんずん進んでいくと、真っ白な砂の長いビーチが広がっていた。
かと思うと、そのビーチの奥の岬を越えた裏側には海から海草やらゴミやらがたくさん打ち上げられていた。
それが夏の日差しに照らされ、異様なにおい。
フワフワした海草の上を、息を止めながら急ぎ足で通過する。
しかしふと見ると、その海草の上にはエサを求める白い鳥が何羽も。
このにおいが、鳥たちにとっては格好の餌場となるのだ。
ほんの数百メートル違いでいろいろな顔を見せる毘沙門の自然だ。
ここには縄文人が住んでいたという洞窟が残っている。
この自然の中では、人間はひっそりと間借りしなければいけない。
縄文人が住んでいた洞窟

鳥も飛び交う 鳥が餌を求めて

最後の岩礁地帯を歩く 毘沙門湾に至り、漁港をまたぐるっと回って左に下がる道を行けばこの先は盗人狩。
ここまで来れば残りはあと少しだ。
さてこの盗人狩だが、その昔盗賊が断崖まで追い詰められて下を見て、あまりの怖さにあえなくつかまったということからついた名前らしい。
そこを下から行くのだ。
話に聞くと、波の高い満潮時には危険だという。しかし、途中休憩や道に迷ったりして、このまま行くと何と満潮時刻ジャストに到着、というとんでもないことになりそうだった。
しかしここで引き返すわけにはいかない。少しでも早く到着しようと、急ぐことにした。
途中、フナムシと最後のバトルをしてから盗人狩エリアに入ったが、右の画像にある岩の細い道を歩いているときに、ザバーンという轟音とともに水しぶきが飛んできた。
ここでも波しぶきを受けた!
盗人狩を下から。これは怖い ふと見ると、かなり波が高くなっている。
それに、音が怖い。
ざっっっばぁぁぁぁ〜んという音があちこちの岩や洞窟に反響して全身に襲ってくるようだ。
そして水しぶき。
しかも前方の盗人狩を見ると、橋があと30センチほどで水没するくらいになっている。
時計は、満潮10分前を指していた。
しかも外洋で岩にぶつかる波の音が盗人狩の断崖に反響して、ものすごい音がする。
周囲を見回すと誰もいない。
背後を見ると、今通ってきた道に波がかかって濡れている。
目の前には水没寸前の、しかも一本板が抜けた手すりなしの橋・・・。
その橋も、びしょびしょに濡れている。
足がすくむ、とはこのことだろう。
刻々と変化する大自然の前になすすべもない。
橋は水没寸前
ものすごい波 ここで立ち止まると、今自分のいる場所まで水没しかねない。
ここを渡って、反対側の高台に行くしかない。
デジカメをしまい、両手を自由にして、一気に渡る。
本当に怖かった。
渡ると、足をぬらしながら高い岩に駆け込んだ。
落ちたらどこにつかまろう、なんて考えていたけれど、考えてみたらそういう危険も知っていなくてはこの道は行けないのだ。
やはりこのウォークは、自然にお邪魔するのだからそれなりの覚悟と体力と情報が必要だ。
それがなければ遭難してしまうかもしれないくらいの危険な冒険なのだ。
この盗人狩を越えると2km弱でゴール。
ここからは断崖はなく、芸術的な岩のラインを楽しみながらゆっくりと歩いていく。
遠くに宮川公園の風車が見えてきたら、もうすぐ冒険は終わりを告げる。
避難した高台から
遠くに風車が見える 宮川町の港を過ぎ、最後の坂道を上りきるとそこはバス通り。宮川町バス停がある。
ここでバスに乗り、三浦海岸駅に向かう。
ただし1時間に1本くらいしかないので、この時刻表をあらかじめメモっておいたほうがいいかもしれない。
全長11kmを4時間ほどかけて歩いてきたが、さすがにヘトヘト。
この4時間で、今まで知らなかった三浦半島の顔を見たような気がした。
作られた自然ではない、本物の自然。
のんきにハイキングもいいけれど、たまには、こういう冒険もいいかもしれない。
ゴールにたどり着いたときには、三浦半島をもっと好きになっているはずだ。
これを上がって、ゴール

岩の芸術が広がる ものすごい波。奥は伊豆大島
橋は水没寸前! きれいな岩の線

このツアーの詳細地図はこちら→三浦・海の道ウォークマップ

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2002.9.17