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「主役はいつも、普通の人々」
 若い瞳がソウゾウする街の未来
DATA
 Yokosukan(ヨコスカン)
 カウントダウンイルミネーションをデザイン!
  2004年12月31日にヴェルニー公園で開催
  されるカウントダウンイベントで、ヨコスカン
  がデザインした4000本のキャンドルが登場!
  →設置ボランティアも募集中。詳細は下記へ
 公式サイト→Yokosukan design with art
Photo by Yuya Fukada
イベントの成功で、さらに前進
街と関わる活動は始まったばかり
残るは、その企画をどこで実現するか。第一、商店街とコネのある学生など、誰もいない。ところが市の担当者が、ドブ板通り商店街に話を通してくれたのだ。「本当に、奇跡がいっぱいだったんです」(ハジメ)。すぐに、ドブ板通りでできることを企画しなおした。「子どものワークショップも、音楽もアートも、とにかく人の集まる場を作りたかったんです」
そんなコンセプトを引っさげてドブ板を訪れたが、最初から順調に受け入れられたわけではなかった。「商店街の会合に毎週参加して、その都度丁寧に説明し、ダメ出しされたらすぐに練り直しました。“大学生が自分たちのためだけにやるイベント”では意味がないんです。商店街の人と対話しながらやることが、何より大切だったんです」(クロ)。
企画が本格化するにしたがって、仲間もどんどん増えていった。ITを駆使するのと平行してプレゼンを繰り返し、自分たちの言葉で丁寧に語りかける。彼らの取った戦略は、“純粋な横須賀への気持ち”に裏打ちされたものだからこそ、幅広い年齢層を巻き込んでいったに違いない。こうして2004年11月、横須賀ソウゾウデイズ2004が幕を開けた。
開催に向けてのメンバーたちの準備は、困難を極めた。卒業制作、勉強、バイト、通学…。クロは一人暮らしをしている千葉から毎回通い、逆にハジメは往復4時間ほどの通学をこなし、マナブは就職活動とモロにぶつかった。さらにハジメとクロは大学院の試験とも重なった時期があったという。「もう、足りない時間は睡眠時間で補っていました」
そして、いよいよ当日。イベントのテーマは“つくるをつくる”。完成されたものを展示するのではなく、制作過程そのものを公開した。街づくりの一つの方法を示して成功裏に終わったソウゾウデイズだが、「次回ですか?全く同じことはできないけれど、新メンバーも加わるので、横須賀ソウゾウデイズ2004の発展形を企てたいですね」(ハジメ)。
こうして公の場で産声を上げたヨコスカンには、市などからデザインなどのさまざまな依頼が舞い込むようになった。その中でも、彼らの意思は一向に変わらない。「美術館建設でも街づくりでも、一番の批判者かつサポーターでいたい、そして何より一番のプレーヤーでありたいんです。僕ら市民もやればできるのだから、街づくりを市民がどんどん発案して、みんなで実践する街にしたいですよね」

そんな彼らの活動は、これからも、あくまでも自由に、楽しく、そして“ユルく”続いていくんだろう。将来は“パン屋さん”と即答したハジメは、こうも付け加えた。「朝一番にシャッターを上げて、街のみんなに“おはよう!”なんて言ったりして(笑)」。 この一言は案外、未来の横須賀に、形を変えて響いているのかもしれない。そんな街には、『ヨコスカン』という名前が、一番よく合っているような気がした。
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2004.12.13
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