| ワークショップで出会った黒澤清高(クロ)と渡辺学(マナブ)は、山本理顕(りけん)氏の事務所で知り合っていた。「オープンデスク」といい、将来的に設計事務所で働こうとしている学生に対して、制作活動や実際の仕事の進め方を体験させる制度に参加していたのだ。2人はそれまで全く接点がなかったが、「横須賀出身」という一言で結びつく。 |
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| 2003年の夏が終わり、何となくメールで連絡を取り合っていたという3人は、11月の終わりに再会する。「一度会ってみようか、ということになったんです。放置自転車を行政から譲り受けてアートペイントしてみたりとか、みんなで面白いことしたいよね、なんて話していたんです。具体的にはノープランでしたけど」(ハジメ)。 |
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| そもそも、彼らの興味も性格も、それぞれにだいぶ違う。マナブはアーティスト。「いとこが大工さんだったんですよ。その仕事を小さい頃からいろいろ見ていて、『自分ならもっと違うのを作るのにな』なんて思っていました」。中学時代から美術はいつも抜群の成績で、高校ではサッカーに明け暮れたが、結局、大学はアート系を選んで今に至る。 |
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| 「デザインには、物事を変える力があるんです。しかも最終地点がない。まずはじっくり(デザインを)学びたいんです」と語るマナブ。一方、建築系の勉強をしているクロは「大学を決めるときは、インテリアとかを見るのが好きだったから、ここかな、みたいな。それに、大学に入るまで、建築家という職業があるのさえ、知らなかったんです(笑)」。 |
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| アーティスティックな視点から発想するマナブと、ムードメーカーでありながら「自分の持っていない能力がありますね。いつもハッと刺激を与えられる存在です」(マナブ)というクロ。さらに「大雑把だけど、しっかり者の大黒柱」というハジメ。個性を認め合い、やがて歯車がかみ合い始めた頃には、もはや3人には“ノープラン”という言葉は無かった。 |
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